このエントリは2024/01/10現在の情報に基づいています。将来の変更に伴って記載内容からの乖離が発生する可能性があります。

問い合わせ

いつもとは違う人から、以下のような問い合わせが届いた。

Microsoft Learnの特定ページの更新を速やかに把握するにはどうしたらいいか？

原則として、利用者が手当てしなければならない変更、例えば先日のAzure OpenAI ServiceのREST APIバージョンの最新化は、サブスクリプションオーナーにメールが飛んでくるので、それをトリガーに作業をすればよい。

ただこの問い合わせ主の希望はそうではなく、「特定のドキュメントを常にチェックしていて、記載内容に変更があった場合にカスタムでメール通知するとか、事前に更新スケジュールを確認できないか」、ということらしい。

そもそもドキュメント更新情報って公開されている？

公開されていない。Azure Updateでは新たな機能やRetirementなどの情報を確認できるが、ドキュメントの更新情報を知らせてくれるわけではない。

Azure の更新情報 / Azure Updates
https://azure.microsoft.com/updates/

じゃあどうするか？

Microsoft LearnのドキュメントはGitHubで管理されているので、Commitの追跡ができる。さらに、GitHubではCommitの履歴をATOMフィードで取得できるので、これを利用すれば、更新したタイミングを迅速に把握できそうである。

例えば、以下のドキュメントを例に考える。

外部の Azure Container Apps 環境に仮想ネットワークを提供する / Provide a virtual network to an external Azure Container Apps environment
https://learn.microsoft.com/azure/container-apps/vnet-custom

ドキュメントの最新かつ正本は英語版なので、英語版に切り替えるために、上図の赤丸で囲んだ地球儀マークをクリックする（以前は古い英語版ドキュメントにリンクが貼られていたことがあったが、最近では最新にリンクが貼られている。もし気になるなら、URL中の /ja-jp/ を /en-us/ に明示的に変更するのでもかまわない）。

英語版に切り替わったら、鉛筆アイコンをクリックする（上図赤丸で囲んだ箇所）。このアイコンをクリックすると、GitHubのページに遷移する。ドキュメントページがMarkdownファイルで管理されていることがわかる。この例の場合、 https://github.com/MicrosoftDocs/azure-docs/blob/main/articles/container-apps/vnet-custom.md で管理されていることがわかる。

Commit履歴を確認するためには、GitHubのWebページでhistoryをクリックするのでもかまわないのだが、今回はATOMフィードとして取得する。そのため、URLを少々変更する必要がある。

• URLに含まれるblobをcommitsに変更
• ファイル名に拡張子 .atom を付加

今回の例の場合、

https://github.com/MicrosoftDocs/azure-docs/blob/main/articles/container-apps/vnet-custom.md

から

https://github.com/MicrosoftDocs/azure-docs/commits/main/articles/container-apps/vnet-custom.md.atom

に変更する。

以下のように、ATOMフィードにはupdated要素に更新日が記載されているので、各entry要素から該当する更新日と一致するものが最新の更新、ということがわかる。

これであれば、リポジトリをクローンする必要もない。

補足

これはGitHubの機能なので、特にMicrosoft Learnに限定したものではなく、GitHub全般で利用できる。

• GitHub
• Technology